2019-01

◆健康日本21と チェアレスク

「チェアレスク」を「健康日本21」を軸に構成する試みについての考察
     JAPT理事  金橋祥子(健康運動指導士)

 

 ・はじめに
表題の「健康日本21」は2000年3月、厚生省事務次官通達等により国民の健康づくり運動として開始されました。また、翌年には医療制度改革大綱が策定されました。
これらをうけ「健康日本21」を中核とする国民の健康づくり、疾病予防を推進するため医療制度改革の一環として2002年に健康増進法が公布されました。
中でも注目されたのは第25条「受動喫煙の防止」で、人が多く集まる施設等での禁煙を努力義務としたことでしょう。(2018年健康増進法改正において義務化。2020年4月全面施行)
「健康日本21」のスローガンは「国民が健やかで心豊かに生活できる活力ある社会の実現」、そして世界保健機関(WHO)の憲章前文では、「健康」を「身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態であり、単に病気あるいは虚弱でないことではない」と定義しています。
このような施策等を推進するために「公益財団法人 健康・体力づくり協会」の健康運動指導士は、医療機関、運動施設、民間組織において活動をしています。
よって、当協会において私がチェアレスクの構成や内容、指導法などに携わっているのも、健康運動指導士としての活動の一つであります。
 
 
・メタボからロコモへ~「健康日本21」の流れからみる
「健康日本21」第一次(2000年~2013年)の大目標は、病気の早期発見、早期治療(二次予防)よりも、生活習慣病の予防(一次予防)に取り組むこととし、健康づくり支援のための環境整備を進めました。
これによりメタボリック・シンドロームや生活習慣病という言葉が広く知れ渡るようになり、企業での検診、保険指導等が増えるようになりました。
第二次(201年~2023年)では、「健康寿命の延伸と健康格差の縮小」という目標が新たに加えられました。この高齢者の健康に係る項目の中心は、「介護保険サービス利用者の増加の抑制」、「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)の認知と予防」です。
ロコモティブシンドローム(通称ロコモ)は日本整形外科学会が予防啓発のために提唱した造語で、ロコモを認知し予防するための「ロコトレ」(日本整形外科学会https://www.joa.or.jp/public/locomo/)や、「貯筋運動プロジェクト」(福永哲夫氏/鹿屋体育大学学長が提唱http://www.health-net.or.jp/tyousa/tyokin/index.html)等によって、多くの国民がQOLを高く長く保てるように活動が広げられています。

 

・チェアレスクプログラム作成と今後の課題
内閣府の平成30年版高齢社会白書によると、高齢化率が27.7%となっており、65歳以上がほぼ3人に1人に近づいて来ています。
このように急速に超高齢化社会になってゆく日本において、健康寿命の延伸への取り組みが必要かつ重要になってきました。
しかしながら、いままで運動をしていなかったという方や、活動が受動的で自ら身体活動に取り組むことが少なかったという方には、情報を提供されるだけでは運動の実践には至りにくいという状況もあると思います。
その点をふまえチェアレスクは、ゆったりとした音楽に合わせ、自分の心身に意識を向けながら全身を動かすことによって、年齢とともに衰えやすい運動機能を改善する効果や、レッスンに参加することによって社会的活動へのつながり、心理的な効果ももたらすよう工夫されています。
これからの課題は、より多くの場所で対象を老若男女問わず広められるよう、実施者の増加や指導者の育成を図ることです。

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2019-01-09 | Posted in イベントComments Closed